加盟店ビジネスではないということ・・・
私たちは、全国の施工店の中から理事を選出し、エリアディレクターというエリアを統括する責任者を選出し、自発的な活動によって組織を動かしています。
従来、本部と加盟店という。加盟店ビジネスが広げられてきたのがこの滑り止め業界です。加盟店ビジネスは、長期的な運営で収益が成り立つのではなく、新規加盟が途絶えたら立ち行かなくなるビジネスモデルです。
よって、様々な加盟店ビジネスが出ては消え、出ては消えを繰り返してきました。そういった時代を潜り抜けてきた会員たちが新しく2018年に立ち上げた組織。それが一般社団法人アンチスリップ・ラボです。
では、加盟店ビジネスのうまみもないのになぜ、会員自らが自発的に時間を割いて組織の活動を行えるのでしょうか?という疑問が湧いてくるかと思います。それは、「ASL工法はやっぱり良いものだ。仕事をさせていただいたお客様も喜んでくれる。」そういう体験の積み重ねがひとつ。
もうひとつは、「新しく入ってきてくれた会員が自立して受注できるように手助けしてあげたい。長く続けてもらいたい。」そういう想いです。
滑りを止めることが目的ではあるけれど・・・
私たちは、過去様々な商材と相見積もりになりました。その際に良く分かったことがあります。粗悪品で滑り止め施工を行うと、施工直後はものすごく滑らなくなるけれど、ものの数週間で逆に施工前より滑る製品がある。ということです。
特にモップで清掃をされている施設では顕著でした。これが何を物語っているかは、この業界の方ならば理解できないといけない知識です。
加盟店ビジネス隆盛期は、「簡単です。誰でもできます。」という謳い文句でどこも加盟店を募っていました。しかし、私たちは、「簡単ではなく、奥が深いからしっかりと事前に練習をして経験を積むように。」と毎年研修で指導されます。
できの良い商材を使っていても慎重に施工を行うのに、粗悪な商材を使用したらどんな腕が良くても、解決できない大きな問題を増やしてしまうだけです。
確実に待っている未来・・・
塗る滑り止め工法とは、塗料やコーティングと言われるものです。ざらざらした塗り材で滑りを止めます。このタイプは、いつかまだらに剥がれるという問題を抱えています。
1年経ったらきれいさっぱり消えてなくなれば何の問題もないのですが、よく歩くところと全然踏まれないところの経年変化に差が出てしまいます。
つまり、【まだらに剥がれる】という状態に対して、どう対応するのか?それが問題になります。現実問題、強力な剥離剤を使用して床に這いつくばって削り取った後に、もう一度同じ工事を行う。ことになります。この剝離作業に伴う廃棄物の処分もなかなかです。
滑らなくなった!問題が解決した!と思って確実に数年後に約束された厄介な未来が待っていますので、塗る滑り止めは、どういう経年変化をするのか?剥げてきたときにはどういう対応ができるのか?綺麗に剥がすことはできるのか?を確認してからご発注ください。